webサイトの表示スピードアップ(PC編)
ウェブサイトの表示スピードを向上させることは、ユーザーエクスペリエンスを大きく向上させる要素の一つです。
訪問者は遅いウェブサイトを離れる傾向があり、それは最終的にSEOに影響を与える可能性があります。
以下の記事ではウェブサイトの表示速度を向上させるための一般的な一部の方法について説明します。
画像の最適化
画像はウェブサイトの読み込み時間に大きな影響を与えるため、特に大きな画像ファイルは表示速度を遅くする可能性があります。したがって、適切なファイル形式(JPEG、PNG、WebPなど)を選択し、画像を圧縮し、必要な場合は遅延読み込み(Lazy Loading)を使用することを検討してみてください。
WordPressを利用しているサイトの場合「EWWW Image Optimizer」を利用することで画像の圧縮やwebpへの置き換えが可能です
特にwebpへの置き換えはかなりの高速化が見込めます、テーマ画像も置き換え可能ですのでJPEGやPNG画像しか書き出しが出来ない環境下では特にオススメです。
CSSとJavaScriptの最小化
CSSやJavaScriptのコードが冗長であったり、最適化されていないと、ページの読み込み時間が遅くなることがあります。以下のような最適化を行うと効果的です。
- ミニファイ(Minify): CSSやJavaScriptのコードから、スペースや改行、コメントなど不要な文字を取り除くことでファイルサイズを削減します。
- 結合(Concatenate): 複数のCSSファイルやJavaScriptファイルを一つに結合することで、HTTPリクエストの数を減らします。
また、常に利用される共通パーツのCSS(ヘッダーやフッター等)はCSSファイルではなくHTMLファイル上に記述する方法もあります。
管理が難しくなりますが高速化の面では検討する価値はあります。
キャッシュの活用
キャッシュはWebサイトの読み込み速度を大幅に改善する効果的な方法です。以下の種類のキャッシュがあります。
- ブラウザキャッシュ: ブラウザはユーザーが訪れたページの要素(画像、CSS、JavaScriptファイルなど)をキャッシュ(保存)します。これにより、次回そのページを訪れたときにブラウザが素早くページをロードできます。
- サーバーキャッシュ: サーバー側で生成されたページのコピーを保存し、それを訪問者に提供することで、サーバーの負荷を軽減し、ページの読み込み速度を向上させます。
CDNの利用
コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)を利用すると、全世界のデータセンターからユーザーに最も近い場所からウェブサイトの静的ファイルを配信することができます。
これによりネットワーク遅延が減少し、サイトの読み込み速度が向上します。
不要なプラグインの削除
WordPressなどのCMSを使用している場合、不要なプラグインは削除することを検討してみてください。
それぞれのプラグインは追加のスクリプトとスタイルシートを読み込む可能性があり、これがウェサイトの表示を遅くしている原因になる可能性があります
使用していないプラグインは停止、または削除することをオススメします。
不要なCSS・JSの削除
サードパーティ制のライブラリ等を利用しているうちに、不要なCSSやJSファイルを読み込んでいる場合があります
不必要なファイルの読み込みは表示速度に影響を与えるので削除することをオススメします。
また、WordPressを利用している場合、外せないプラグインで不要なファイルを読み込んでいる可能性があります
以下に代表例として、JetPackのCSSを読み込まないようにする方法を紹介します
下記コードをfunction.php の任意の箇所に追加してください
add_filter( 'jetpack_implode_frontend_css', '__return_false', 99 );
asyncの利用
JSファイルを読み込む際に、asyncを利用することで表示レンダリングを高速化することが可能です
しかし、asyncを利用すると表示ズレや予期しない動作をする可能性があるので、必ずステージング環境で動作確認を行ってから実装することをオススメします。
以上の方法は、Webサイトの表示スピードを上げるための基本的な手法です。ページの読み込み速度を上げることで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、SEOの効果も期待できます。
これらの手法は一部ですが、それぞれ効果的にウェブサイトのパフォーマンスを改善するための手段となります。表示速度はユーザーエクスペリエンスに直結する重要な要素ですので、定期的にチェックし、改善していきましょう。